確定拠出年金の運用実績

ファイナンス日記帳

中年のバイト スーパーのレジ打ちから見えるもの

中年のオッサンである私が、アルバイトとしてスーパーのレジを打ち始めた。

正確に言えば、ピッとやるだけである。

 

そこから見えたもの、考えたものを忘れないうちに書いておきたい。

 

①お年寄りについて

うちの店には、高齢者の方が良く買い物に来ている。夫婦で来ている場合はまだいいとしても、一人の場合は大変だ。まず、店内を歩かないといけない。それはカートがあるからよい。今度は、重たいものが入ったカゴが持てない。レジの台まで上げるのが一仕事だ。

 

ポイントカードを出すのも一苦労だ。手が不自由になってしまっている方は、震える手で、診察券の束の中から必死に出してもらう。ありがとうございます。

 

今度はお会計が大変だ。バーコードをスキャンし終わると、お会計の台に移る。機械は「お金を入れて下さい」とアナウンスするが、大抵どこにお金を入れたらよいか分からないので怒っている。使い方を教えてあげるが、もたもたしている間に、繰り返し「お金を入れて下さい」とアナウンスされる。今度は繰り返しアナウンスされることに対し怒っている。そんなに何回も言わないでも分かっていると。

そういわれても、そういう機械なんで、すいませんとしか言えない。メーカーの方も、もう少し間をあけてアナウンスするとかできませんかね。

 

また、お会計は機械がやると分かっていても、お構いなしにお金を渡してくる人や、持っているお金を全部台の上に広げて、硬貨を1枚づつ入れる人もいる。数枚硬貨がどこかへ行っても気にしない。

 

政府はキャッシュレス化に向けていろいろ取り組みを始めているが、お年寄りにキャッシュレスは無理だろう。ましてスマホ決済なんて。キャッシュレスで支払った分のポイント還元をするらしいが、消費者というくくりでみたら、公平ではない気がする。ただ、この公平という観点は、日本人らしい考え方である一方で曲者である。ドラステックに、キャッシュレスの決済方法を浸透させるには、お年寄りの利便性より、その他の大勢の人が使う、キャッシュレス決済の便益が、社会全体から見たら上回るのだろう。

 

お会計が終わって、レジ袋に品物を入れる作業に移る。当然、レジ袋は1回で開かない。まあ、手が乾燥しているので仕方ない。なので、レジ袋を渡すときに少し口を開けて渡している。

 

自分も確実に歳をとる。まだ、ちゃんと歩けるし、手も使える。ただ、手足の機能は衰えるし、筋力も落ちる。将来の自分を見ているようで、どうしたらいいんだろうと思ってしまう。自分たちの時代はキャッシュレスが当たり前になるんだろうけど、少ない年金の中から、携帯電話代を払うことができるかな。結局、高齢者=現金という流れは、いつまで経っても残るような気がする。

 

あと、家族と一緒だと助かると思うが、一緒に買い物に行ってくれるかな。やっぱりお金があればついてくるよね。

 

②セルフレジ、無人レジ

お客さんが自分でバーコードをスキャンするセルフレジ、かごを機械の上に置くと金額が計算される無人レジがあるようだ。

レジを仕事としている身としては、仕事の機会が失われる。まあ、機械化の波は避けられない。ただ、お店で扱うものによるが、完全無人レジは難しい気がする。

例えば、青果店で、いよかん、はっさく、甘夏、デコポンがあった場合、機械はどうやって区別するのだろうか。バーコードがあれば簡単だが、いよかん1個に1つのバーコードを貼り付けるか。袋に入れて2個でいくらとかにする方法も考えれるが、店頭に山積みにしている場合が多いと思う。もしくは、無人レジに合わせて、そういう陳列方法がなくなるのか。でも、パッケージの手間が増えるとおもう。レジ袋を無くそうと必死になっているのに、バーコードをつけるための個別包装は今より行われることになる。

 

ルフレジ、無人レジの最新情報を知らないだけなのだが、商品が全部箱もの、パッケージものであれば可能かもしれない。要は、青果や鮮魚の選別ができるかどうか。

 

画像認識を使って、青果や鮮魚の選別ができれば、人間がやるより早くて正確かもしれない。

割引のシールの認識も自動でできるのだろうか。モノによっては20%引きシールの上に半額シールが貼ってあったりする。これも画像認識で読み取るのだろうか。

 

また、オッサンの仕事場がなくなるような気がする。