確定拠出年金の運用実績

ファイナンス日記帳

中年のバイト スーパーのレジ打ちから見えるもの 9 終わった

 

benzaiten38.hatenablog.com

 

スーパーのレジ打ちのバイト最終日。

無事に終わった。

10か月間だった。

見慣れた顔も、いやなお客もさよならだ。

いつでも顔を合わせることができると思っていたが

今日で最後だと思うと、寂しくなる。

 

中年のオッサンがレジを打つというのは

大変に勇気がいった。

考えすぎかもしれないが、

レジは女性の職場だし

中年のオッサンが何をやっているんだという

偏見をもって見られていたと思う。

 

でもよくやったと思う。

 

前にも書いたが、子供連れのお客さんを見ると

自分の子供を連れて買い物に行った時のことを思い出す。

 

当時流行っていたキャラクターのおかしをよく買ったものだが

自分も同じように買い物をしたなと思うと同時に

もうあの時には戻れないし、今度は自分の孫と買い物に行くのだろうなと思った。

また、今はお金がないが、当時はよくいろんなモノを買っていたし、

お金があったなと思う。

自分も孫にお菓子を買ってあげたい。

 

こうやって働いても、1日6千円くらいで、

毎月の携帯電話代や保険代に消えてしまう。

はっきりいって、何もお金は残らなかった。

最後に有給を消化して終わる。

 

仕事の感想は、本業に比べて気楽だった。

時間が過ぎれば終わりだし、宿題はない。

立ち仕事なので、体力的にキツイ時がある。

でもメンタルは安定した。

ありがとうとお客さんから言われることが体にしみた。

自分が役に立っているという実感を得ることができた。

 

お客様がクソな時は確かにある。

数量制限のある商品を何度も買っていくヒトはかわいいもので

かごに入れる順番を指示するヒトや

ペットボトルを倒して置くと怒るヒト

いろんな人を見た。

 

バイト同士の人間関係も、超ドライで、深い付き合いは全くなかった。

挨拶程度はするけど、それ以上はない。

時給なので、まとまったお金を作るのは難しいし時間がかかる。

あくまでも副業に留めておくべきだ。

 

最後のレジを打っている時、偶然だが、スーパーでかかる音楽で

栄光の架け橋が流れていた。

この曲は子供がピアノの発表会に向けて練習していた曲でもあった。

なんか、ちょっといろんな感情がまじりあって、

つまり、

バイトとしてよくやったし、

買い物をしているお客さんを見て自分の子供の成長も感じたし、

お金がないことの情けなさも感じたし、

新しい仕事に対する不安が入り混じって、

少しウルっとしてしまった。

 

ここが人生のターニングポイント、一番どん底だと思いたい。

自分自身に、素直に、御苦労様といいたい。