確定拠出年金の運用実績

ファイナンス日記帳

当事者にならないと分からない 中年フリーター問題

 

 headlines.yahoo.co.jp

 正直もう遅いと思う。というか、当事者も問題と思っていないのではないか。

非正規の労働に就くことで、とりあえずの生活ができてしまっているから。

 

自分も含め、中年フリーターになると、自分の健康に対する支出はためらい、将来への蓄え、ましてや投資に回すお金は捻出できない。自転車操業自転車操業、健康を害して、自転車が止まったら即死である。

 

かといって、就職したいと思っても、まず年齢で敬遠されるだろう。次は職歴。畑違いの職場に応募しても、お祈りもされないでスルーされるのがオチだろう。

  

日本はサラリーマン天国。一度入った会社に定年まで勤めあげなければ幸せな将来はやってこない。そして、どぶ板一枚踏み外したら終わりというやり直しの利かない世界。新卒カードを上手に切れなかった人は、残りの人生は裏街道になる可能性が高い。

転職で失敗しても同じ。

 

離職率が高い会社に中途採用者を紹介し続けて、その人材紹介会社の方が上場してしまった例を知っている。どういう経緯か分からないが、離職率の高い会社の元役員が、上場時には人材紹介会社の役員となっていた。すばらしきかな、上級国民の世界。

 

サバンナにシマウマの群れがいる。年老いたり、怪我をしたシマウマは、腹の減ったライオンに食べられる。弱肉強食は自然界の厳しい掟であるが、我々は人間である。

年老いたら年金、怪我をしたら健康保険といった制度を作ってきた。

中年フリーターは、年金もない、健康保険も払えない、まさにサバンナにポツンといるシマウマである。

一方の正社員様は、シマウマが食べられるのをテレビがYouTubeで見ているのである。かわいそうにとは思うだろうが、具体的に何もすることは出来ない。テレビやパソコンの画面からライオンは出てこないしね。まさに他人事。これではいくらネットで騒いでも、中年フリーターの問題は答えがでない。自分も一度、ライオンに食べられそうにならないとね。

 

中年フリーターを使う側である企業も、労働者に無理を強要するような業態は淘汰されると思う。コンビニの24時間営業だって見直される世の中である。外食も宅配もそう。社会も便利さを求めすぎた。便利さの裏側には「誰か」が無理をしている。その「誰か」も悲鳴を上げつつある。なぜなら、「誰か」も歳をとってきたからだ。

ただ、日本の世の中が、いろんなサービスを受けることに対して、今よりも不便になることを受け入れるかどうか。

 

いや、待てよ、24時間営業を見直されたら、働く場所がなくなってしまうではないか。次の職探しなんてできないし。しかもオッサンになると体が動かなくなるんだよね。

ということで、1日48時間営業のコンビニができて、中年フリーターの雇用の受け皿になってくれるのを切望する。

リゲイン 24時間戦えますか