確定拠出年金の運用実績

ファイナンス日記帳

本日をもちまして、終身雇用は終了しました。

これは。ついに言ってしまった・・。

あなたが言っちゃあいけないよ・・。

  

中年フリーターを笑っていた人が、

中年フリーターになる可能性が出てきた。

いい流れだ。

 

国が動かんのなら、こっちが動いたるがや。

定年を65にするとか、わやだがね。(適当な三河弁)

 

 トヨタの社長がこんなことを言ってしまったら

人員を削減したい日本の企業は、右へならへになってしまう。

というか、事実上の民間発の雇用の流動化政策だ。

 

A社長「あのトヨタ自動車だって終身雇用を守れないのなら、わが社もやめよう。」

B人事部長「そうですね。自分達以外の使えないやつから切っていきましょう。」

 ↓

B人事部長「突然ですが、あなたのいる場所はありません。退職して下さい。

あっ、これは、録音しないでください。」

C社員「えっ。子供部屋おじさんになっちゃうよ。一生安泰な、公務員に転職だ。」

 

自分も経験あるけど、捕まる時は全員一緒なんだよね。

自分だけは違うと思っていても。

 

この発言の影響力は抜群にある。

経団連以上のちから、日本の経営側の総意と言っていい。

 

こう発言したからには、トヨタも人を切る用意が出来たのだろう。

豊田社長は、自身の発言の影響力も分かっているはずだ。

 

国内工場生産にこだわっていたのも、雇用を守るためだった。

アメリカで走る車は、アメリカで全部作るとでも言ってしまったのだろうか。

 

でも、今すぐリストラするわけでもないようだから、

従業員の危機感をあおるには十分すぎるセリフだ。

トヨタは大きくなりすぎた。

人事評価の低い、ぶら下がり社員から、問答無用で切っていけばいいんじゃない?

身分を失ってから、会社員のありがたみが分かるよ。

 

日本は、戦後は「西側」の製造拠点だった。

これで戦後復興できた。

「東側」「共産圏」でモノづくりなんて論外。

コストを下げるとか、効率を上げて利益を出すなんて考えはなかった。

働かずして、やっていくのが社会主義共産主義だ。

利益を出しても国家のものになってしまうが、その代わり

死ぬまで面倒みてよと。

 

その対抗として、終身雇用、年金、社会保険も経済成長の過程で

必要だった。

「西側」でも、失業しても、歳をとっても

安心して暮らせますよと。建前は。

 

それが、冷戦終了によってグローバル化が一気に進んだ。

冷戦終了とバブル崩壊の時期が近いのは、

今思えば必然だったのだろう。

 

「西側」としての製造拠点の優位性を失った日本は、

世界を相手に戦わなくてはならなくなった。

製造技術の革新は進み、日本の工作機械は海外には

無くてはならない存在だ。

製造コストを下げる存在として。

 

ただ、人件費は違う。豊かな国になったのと裏腹に、

人件費コストが高止まり、製造コストの上昇につながっている。

その結果、製造業は人件費コストの安い海外へ進出した。

少し前の、家電エコポイントなんて、日本の税金を使って、

家電の製造拠点のある新興国の雇用や経済発展を

支援するようなものだった。

 

日本では、海外との人件費コストに対抗するため、

派遣社員の活用が一般化した。

派遣社員は、雇用の調整弁としての機能を押し付けられ、

社会からは、どこか軽蔑の目で見られるようになった。

 

しかし、この発言で、終身雇用は終わった。

日本の製造業も一区切り、未練なく構造改革できる。

雇用の流動化が進むはずだ。

ただし、経済成長の過程で構築された

年金、社会保険の制度も、維持できないだろう。

もう制度を支える若い世代がいない。

 

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自分の考える終身雇用、年功序列のイメージ。

定年後は、退職金と厚生年金がある。

しかし、今後このような考え方は通用しない。

 

一方で社会は2極化する。

支配する側、される側。

富める者と、そうでない者。

政治の世界も二分化される。

富裕層代表と労働者代表。

唯一の中間層の代表だった国民民主党は無くなる。

いやなものはイヤ!

お互いエゴむき出しの戦いになる。

日本でも個性の強い政治家が出てくるだろう。

 

 話は変わって、

今の若い人が何をしたらいいか分からない、

何になりたいか分からない

という悩みをよく聞く。

日本の場合、終身雇用という最強のスタンダードが

存在しているので、

何になるかというより、就職ではない「就社」という思考が強い。

いやいやだけど、クビにならない会社に入って終身雇用を選ぼう。

好きなことやってうまくいかないよりはマシだ・・。

世間体もあるし、婚約者も気にするし。だけどつまらない・・。

でも、終身雇用に勝るものはない・・。

何か、見えない鎖につながれている動物のようだ。

 

見方を変えれば、これからは、

本当に好きなことを仕事にする選択が増えるということだ。

だって、終身雇用じゃないなら、好きなことをやって過ごしませんか。

時間は有限。

リスクを背負って起業しませんか。

ハナからバカにしないで、ベンチャー精神をもちましょうよ。

 

終身雇用が前提じゃなくなれば(=途中でリストラされる可能性が高いのなら)

リスクを負って何か事業を起こした方が(=自分が経営者になれば)

いいんじゃない?

 

とはいえ、効率ばかり求められて、

歳をとったらポイ捨てされる可能性が高い世の中を見て

結婚したり、子供を作ろうとは思わない。(公務員を除く)

 

子供が、大人になりたくないというのもよく分かる。

大人になる=歳をとる=効率的でない、無駄な存在、邪魔な存在・・。

それに一歩一歩近づいていくんだから。

大人だって、これ以上大人になりたくない。

 

今夜もNYの株が下がっている。

これでもし、日経20000円割れなんてことになったら

今度こそアベノミクスは終了するんじゃないかと思えてくる。

この直感は外れてほしい。

 

40代のオッサンは、氷河期という時代があった。

うまく乗れた人、乗れなかった人、差がついた世代だ。

 

今の20代、30代の人達はこの流れについていけるかな。

どの世代も、危機的な状況を避けて通れないんだなと思った。

リーマンショックを知らない世代はびっくりすると思う。

企業の手のひら返しのすごいことにね。

突然笑われる側になるんだから。

 

ちなみに、この発言は、中日新聞で報じていますか?


 

 

 

 

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