確定拠出年金の運用実績

ファイナンス日記帳

祖父が孫に小遣いをあげるのを見て思うこと 中年フリーターは、親の世代と同じ経済行動はとれません

ゴールデンウィーク中、帰省した。

子ども達は、おじいちゃん、おばあちゃんからお小遣いがもらえるので

大喜びである。普段、子ども達には、必要最低限のお金しか与えていない。

というか、今の収入では、あげることができない。

 

なんか自分の親のありがたさ分かるのであるが、今の状態のまま、

自分がもし、おじいちゃんの立場になったら、自分の孫たちに

同じようにお小遣いをあげることはできないだろう。

そう思うと、なんだか複雑な気分になる。

年金もあるにはあるだろうが、そんなに余裕はないだろう。

 

そんなおじいちゃんを孫たちはどう思うのだろうか。

子供達が結婚すると決まったわけではないが考えすぎか。

だいたい、結婚費用も親として出せないだろう。

 

さて。

今の親の世代がなくなって、相続が始まる。

親に財産がある場合、氷河期世代、中年フリーター世代が

それを受け継ぐことになるが、この世代は、ご存知の通り、まとまったお金がない。

仮に相続で幾ばくかのお金が入っても、貯蓄に回ることはないだろう。

 

例えば、息子2人が、親から国債1000万円を相続したとする。

一人は上級国民、一人は中年フリーターだ。

上級国民に引き継がれた財産500万円は、引き続き国債、または貯蓄性の預金に

預けられるだろう。株式かもしれない。

 

中年フリーター世代が受け継いだ財産500万円は、速攻何かに使われる。

一瞬は、金融機関の口座に入るだろうが、数年で消えてなくなると予想。

 

単純に考えると、この時点で、かつて国債1000万円を消化していた

500万円分は、国債に向かわなくなる。

相続した先の世代が、これまでと同じように国債を買ってくれるとは

限らない。むしろ、引き継がれる層によっては

国債を売却する動きが増えるのではないかと感じている。

 

では国債を消化するのは誰か。

海外投資家になる。

 国債も、海外投資家の顔色をうかがいながら発行する時が来るような気がする。

日本国内の唯一の強みである、国債発行の国内による消化がなくなってしまう。

 

中年フリーターをテコ入れしないと、社会保障だけでなく、

国債の消化にも影響するかもよ。

 

産業の競争力を失えば、貿易収支の赤字が恒常的になって、

超円安、輸入物価高騰というシナリオにまい進か?

吉野屋の牛丼が1000円を超えるのか?

そうなったら、所得の少ない層はお手上げだ。

 

いずれにしても、親の世代と同じ経済行動はとれません。